JR九州グループの物販部門を担う会社
JR九州リテールの基幹事業は、北部九州(福岡、佐賀、長崎、大分、熊本各県)における共同エリアフランチャイザーを担う「ファミリーマート」の運営とJR九州の駅をメインに展開するお土産セレクトショップ「銘品蔵」。2022年3月には、「銘品蔵」ブランド16店舗目となる「長崎銘品蔵」がオープンした。

博多駅構内だけで「博多銘品蔵」を6店舗展開している
さらに、2021年4月に開業したアミュプラザくまもと内にある「ハンズビー」のほか、健康食品の「タマチャンショップ」、コスメ専門店「ラ・クラース」「U/TAU cosme」、ナチュラルコスメ・雑貨店「m&maze COSMETICS」、自動販売機の運営など、多彩な物販事業を手掛けている。店舗数の合計は240を超え、従業員数は約1,800名。JR九州のグループ会社として、物販部門を担う企業である。
九州各地の銘品探しを担うバイヤーと、立ち上がったばかりの商品開発は共にやり応え満点

「博多銘品蔵」博多口店では九州各地のワンランク上の商品を扱う「プレミアムコーナー」を展開する
今回、JR九州リテールで人材を募集しているのは、バイヤーと自社商品の開発担当の2職種。
まず、バイヤーについては、銘品蔵の各店舗で扱う土産物の仕入れを担当することになる。お土産のセレクトショップと銘打たれているように、銘品蔵はどこにでも売っている定番土産だけを扱うのではなく、まだ世の中に知られていない九州の素晴らしいものを発掘することに重きを置いている。「博多銘品蔵」「別府銘品蔵」など土地の名を店名に掲げ、商品ラインナップはその土地ごとの銘品蔵によって大きく異なる。
例えば、2022年3月に開業した長崎銘品蔵に並んでいる商品は約60メーカー、500種類という膨大なもの。そして、各バイヤーはエリアで担当が分かれているのではなく、酒類、食品・菓子、大手メーカーといったジャンルで役割分担されている。そのため、バイヤーが知られざる逸品を求めて飛び回るエリアは九州全域となる。
また、JR九州リテールでは近年メーカーとコラボした銘品蔵オリジナル商品を続々と生み出しており、バイヤーは、その提案や調整にも力を発揮している。さらに、既に人気のある土産物を製造するメーカーとの関係性をつなげ、発展させていくこともバイヤーに課せられた重要な役割。関与する商品や担当する業務の幅広さ、そして、自らが探し当てた土産物が駅という恵まれた立地にある店舗で販売される影響力の大きさ、これはJR九州リテールのバイヤー職ならではのやりがいだ。

明太子メーカー「まるいち」とコラボした銘品蔵オリジナルパッケージの「辣油明太子」
次に、商品開発職について。JR九州リテールでは、2020年に「博多運盛(はかたうんもり)」という縁起菓子ブランドを事業譲渡で譲り受け、自社でオリジナル商品をつくり出す事業に着手した。譲渡前からあった既存商品のクオリティアップ、安定的に製造する仕組みづくりに時間を割き、いよいよ新たな商品開発へと踏み込む体制が整ったところだ。これから入社する商品開発担当者には、「博多運盛」ブランドとして利益を生み出すヒット商品の開発、さらに、銘品蔵だけにとどまらない販路の開拓が期待されている。

「博多銘品蔵」博多口店に設けられた「博多運盛」の商品コーナー
JR九州リテールがオリジナル商品の開発に乗り出したのは、新たな事業の柱をつくり、長期的な経営の安定を図ろうという戦略の一環。前例にならうことなく、やりたいように開発業務、販路拡大業務にチャレンジできるというのが、JR九州リテールで商品開発に携わる最大の魅力である。
さらに、自らが開発した「博多運盛」ブランドの商品が並ぶ先として、博多駅構内の銘品蔵など、人通りの多い恵まれた立地にある店舗が用意されている。銘品蔵以外の販路開拓においても、取り掛かり始めたばかりでありながら、既に福岡市内にある百貨店の催事に出展するなどの実績あり。これもまた、JR九州グループである同社ならではの強みといえよう。
チームプレーで九州の魅力をお土産に込めて発信
今回募集するバイヤーや商品開発担当が所属する商品部の部長を務める安藤志津氏は、商品開発担当者として採用する人材に必要なポイントとして、「コンセプトづくりに長けた人」と答える。
「オリジナル商品の開発、販売はまだ始まったばかりの事業。自社で商品を開発するにあたってコンセプトづくりに慣れていない面がまだまだあります。また、オリジナル商品も銘品蔵だけに置くのではなく、それ以外の販路を開拓していきたいと考えています。ですので、オリジナル商品の売上を上げられるような、経験豊富な人を強く欲していますね」(安藤氏)

取締役常務執行役員の安藤氏
一方、バイヤーに必要なのは、あふれ出る九州愛。九州各地の銘品蔵で、その土地のメーカーや商品を発掘していくことになるので、地元愛にとどまらず、九州各地の魅力を旅行者に届けたいという情熱が、バイヤーとしての原動力になることだろう。
他社でバイヤー経験のある人はもちろんのこと、地域の魅力に精通した自治体の観光担当者、タウン情報誌のメディア関係者など、九州を盛り上げたい、九州のいいところを知っているといった想いや経験がバイヤーとして活かされる場面は多い。
さらに旅行者である客と同じ目線で土産物としての商品を判断できるという意味では、外から目線をもった九州外からのIターン転職者にも活躍のチャンス大といえる。
最後に、JR九州リテールの社風についてたずねると、安藤氏は「チームプレー」を強調する。
「他社でバイヤーを経験している方からすれば、当社のバイヤーと店舗との関係性は、独特なのかもしれません。店舗でお客様に接する販売員とバイヤーがチームプレーで商品ラインナップを決めていくのが当社のスタイル。『いい商品を仕入れたから、あとはしっかり売ってね』といった一方通行の関係ではないんですよね。
銘品蔵16店舗それぞれの店長や販売員が店への思い入れが深いので、バイヤーはコミュニケーションを図りながら、各店舗に必要な商品を仕入れることになります。お客様に喜ばれる商品を、販売員が自信をもってお薦めする、そのためにバイヤーが九州各地を飛び回る。そんなチームプレーを重んじています。バイヤーに限らず会社全体としてそんな家族的な雰囲気が色濃い企業なので、個人プレーでガツガツ上昇したい人ではなく、みんなで盛り上げていく志向の強い人を仲間に迎えたいですね」(安藤氏)。
商品開発やバイヤーは人気が集中する職種の代表格。仕事のスケール感や、能力を発揮するための環境、成果が多くの人に届く影響力の大きさなど、これだけの好条件が整ったチャンスは、なかなか巡り合えないのではないだろうか。
撮影/勝村 祐紀
【採用情報】
■雇用形態
正社員
■勤務地
本社(福岡市博多区)※ただし、九州内で転勤の可能性あり。
■勤務時間
9:00~17:55
■給与情報
入社時の年収 275万円~450万円
経験、能力に応じて入社時に個別に決定。以降の昇給昇格は実績に応じて実施されます。
■賞与情報
年2回、半期の実績に応じて支給
■待遇・福利厚生
各種社会保険完備、交通費(公共交通機関実費)支給、扶養手当(配偶者14,000円、18歳未満の子4,000円ほか)、住宅援助金制度等あり
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取材後記
担当・近藤耕平
もともと駅の「キヨスク」だった店舗を、現在の土産物のセレクトショップ「銘品蔵」へとシフトチェンジするにあたり、「まだ世の中に知られていない九州の素晴らしいものを発掘して届けたい」という先人バイヤー達の情熱があったことは想像に難くありません。そして、まだ立ち上がったばかりのオリジナル商品開発部門が思い描くビジョンについても聞くことができました。
今回募集しているバイヤーと商品開発は、現在の「銘品蔵」の特徴を際立たせ、そしてJR九州リテールの未来を担う、やり応え満点のポジション。人気職種だけに、このチャンスにぜひ注目してほしいと思います。